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鷲宮神社

更新日:3月1日

私が住む川口から車で1時間弱、同じ埼玉県にある幸手市には最近よく訪れる権現堂(ごんげんどう)と呼ばれる公園があります。とても威厳のある名前です。村の中に「熊野権現社」、「若宮権現社」、「白山権現社」と言った3つの神社が一緒に祀られており、江戸時代後期に幕府が編さんした「新編武蔵風土記稿」によれば、このために「権現堂村」と地名がつけられたとされています。

桜や紫陽花が見事に咲き誇り満開時には多くの人々が訪れます。秘書は「幸手の桜マラソン」に参加した際に桜と菜の花で鮮やかに彩られた土手を駆け抜け、まるで夢を見ているようだった、とよく話していました。

すこし先の杉戸には洒落た平屋の建物が美しい温泉があります。花見を楽しんだあと、心地よい湯に浸かり至福の休日を過ごすことができます。


秩父の神社に参拝させていただいてからは、どこに行くにも神社を探すような習慣が身につきました。

さて、久喜には関東最古と謳われる「鷲宮神社」があります。昨年6月の紫陽花の季節に権現堂に訪れる前にこの神社に参拝させていただきました。神社に至る道路はとても複雑でした。細い道を曲がると真っ赤な鳥居が目の前に飛び込んできましたが、

道路と参道の仕切りがこの鳥居だけなので少し不安になりました。鳥居の左手には広々とした駐車場があります。車を停めたあと鳥居まで戻りご挨拶させていただきました。この赤い鳥居はかつては「二の鳥居」と呼ばれていたそうです。それでは一の鳥居はどこかと探してみると、駅側から左折した道の右角にありました。現在は石の社号標が建てられています。二の鳥居は以前木製でしたが2018年8月に老朽化により突然倒壊してしまいました。2007年から放映されたアニメ「らき⭐︎すた」の舞台となったことから、当時は大騒ぎになったそうです。その後3年をかけて2021年12月に一回り大きな鉄製の大鳥居が完成しました。左にある由緒略記には「当社は出雲族の草創に係わる関東最古の大社として今昔より鷲宮大明神、浮島大明神または大酉元祖とも称し州群所々に多数の分祀あり。

祭神

大己貴命(おおなむちのみこと)

天穂日命(あめのほひのみこと)

武夷鳥命(たけひなとりのみこと)

他九柱」と書かれてありました。



鳥居から続く石畳の参道を歩くと突き当りに拝殿がありますが、正面ではなく横を向いています。東から入り拝殿は南向きです。昔は南側に海があったとか、東側に街があったので参道を東側にしたとか、神楽殿が拝殿の正面にあるためとか言われていますが、真偽のほどは定かではありません。拝殿は入母屋造(いりもやずくり)で銅板葺となっており、横に広がる形状をしております。

その奥に聳える本殿も同じ入母屋造で銅板葺ですがなぜか2つ存在しています。

神代の昔に天穂日命(あまのほひのみこと)と息子武夷鳥命(たけひなとりのみこと)が27人の部族等を率いて大己貴命(おおなむちのみこと)を祀る神崎神社を建てて奉祀したのが始まりと言われています。その後天穂日命を崇め別宮を建てました。それで左端手前が神崎神社本殿(祭神大己貴命)と右奥に鷲宮神社本殿(祭神天穂日命、武夷鳥命)となっており、2つの本殿が存在するとされています。参拝に伺った日は本殿と拝殿の改装工事のため黒いシートで覆われていて、中の様子を伺うことはできませんでした。

拝殿の前面に位置する神楽殿は、壮麗な赤と金の庇に覆われて、張り出した屋根が見事でした。本殿拝殿と同じ建築様式との事ですが、改装工事が明けた暁には本殿拝殿もさぞかし荘厳なお姿を見せてくださる事でしょう。



鷲宮神社では催馬神神楽(さいばらかぐら)が年6回、神社の祭礼に合わせて披露され、五穀豊穣や子孫繁栄を祈ります。鷲宮催馬楽神楽は関東各地の神楽に影響を与えてきた貴重な演目として、昭和51年に重要無形民俗文化財に指定されました。

拝殿の右横には神輿庫があり、ガラス張りの正面から神輿を拝見することができます。

本社神輿は江戸寛政年間(1789年)に造られた縦横1.4メートル重さ約3屯もある県内でも最大級の神輿で、「千貫神輿」(せんがみこし)とも呼ばれています。あまりに大きいため、大正2年(1913年)からは以降は車に乗せて引かれるようになりました。しかし昭和58年(1983年)、地元有志により神輿会が組織され70年ぶりに復活しました。現在では担ぎ手も関東一円から集まるようになり、毎年9月第一日曜日には壮大な神輿が見られるようになりました。

神楽殿の右隣には社務所、そしてさらに隣には「光天之池」(みひかりのいけ)があります。平成11年(1999年)、降り積もった土砂を搬出しようとしたところ、池から湧水が溢れ出て龍のような雲が空を覆いました。その時に「天まで光り輝くような池」と言う神託を受け「光天之池」と名付けたそうです。



他にも久伊豆神社や姫宮神社、鹿嶋神社など9つの摂社があります。

本殿拝殿が改装中でシートに覆われていた事もあり、参拝させていただいた時は特に何も感じませんでした。ただ鹿嶋神社に参拝させていただいた時に雷に打たれたような衝撃が走りました。鹿島神宮に参拝にさせていただいてから、あまり時間が経っていなかったせいでしょうか。



そのあと、10月の終わりに出雲大社に参拝させていただき、大国主命について詳しく知る機会に恵まれました。

埼玉県に大国主命を祀る神社があるのかと調べたところ、鷲宮神社がヒットしました。しかし主祭神は

大己貴命、天穂日命、武夷鳥命との事です。不思議に思いさらに調べました。すると「大己貴命-日本書紀が設定した国の神の首魁。古事記では大国主神の一名とされる。」(コトバンクより)と言う記述が見つかりました。首魁(しゅかい)とは「1、かしら。特に悪事、謀反などの首謀者。2、先駆けをすること。また、そのもの」(コトバンクより)とあります。国を譲ったとされる大国主命を謀反の首謀者とは、びっくりしましたがその話は置いておいて、何気なく参拝させていただいていた神社が実は大国主命がご祭神だったとは何という偶然でしょうか。しかも、もう一神の祭神である天穂日命は「天照大神と素戔嗚尊が御子神生みを競ったとき、玉から生じた男神達の一柱。天孫の父である天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)と兄弟。『古事記』『日本書紀』では高天原の神々が地上世界を平定しようとしたとき、交渉の使いとして大国主命のもとへ派遣されるが、そのまま大国主命之側についてしまったとされる。」(朝日日本歴史人物辞典より)


つまり国譲りの際、天照大神は大国主命が治めていた豊葦原(とよあしはら)を譲渡させようと天穂日命を遣わせましたが、大国主命側についてしまいました。2人目の天稚彦(あめのわかひこ)も大国主命の娘と結婚して失敗し、3人目の武甕槌神が成功したと言う話になります。

つまり鷲宮神社には、大国主命、武甕槌神、天穂日命と国譲りに関係する神様三柱をお祀りしていることになります。

私の守り神が鹿島神宮の武甕槌神で、秘書にお出ましになられた神様が大国主命とは何と数奇な巡り合わせでしょうか。


そこで11月半ばに私は再び鷲宮神社に参拝させていただきました。今回は夕方4時を過ぎており、あたりはかなり暗くなっていました。鷲宮神社の手前鷲宮駅あたりから頭がジンジンと脈打つ感じがしてきました。改装工事が終わって今回は本殿拝殿共に参拝させていただく事ができました。

拝殿の屋根は銅葺きで、暗い色合いに輝く金色がとても映えていました。向拝部分は少し明るい色合いの材木が使われておりましたがごく自然な感じでした。

奥に覗く2つの本殿も拝殿と同じような色合いで落ち着いた威厳のある建物です。先端に金を施した千木(ちぎ)と鰹木(かつおぎ)がとても印象的です。「千木は屋根の両端で交叉させた部材であり、鰹木は屋根の上に棟に直角になるように何本か並行して並べられた部材である。今では神社の屋根にのみ特徴的にみられる」(Wikipediaより) また千木については「外削ぎ(先端を地面に対して並行に削る)が「男神」、内削ぎ(地面に対して水平に削る)が「女神」であると言われています。また「鰹木の数が奇数なら男神、偶数なら女神を祀っていると言われていますが、正確なところは明らかになっておりません」(教えてお寺•神社さん より) つまり大国主命と天穂日命•武夷鳥命親子とどちらも男の神様を祀った神殿と言うことになります。


拝殿で参拝させていただきました。

三柱の神様はとても優しく迎えてくださいました。

社務所が閉まる寸前でしたので、先にお守りを求めるように促してくださいました。本殿横の鹿嶋神社に参拝させていただいた時、今回は穏やかな空気が漂っていました。裏手に回った時に「後ろからもきちんと本殿を見るように。そして御神木に力を込めてあるのでもっと近寄るように」と仰っていただきました。確かに裏手から拝見すると本殿が2つ仲良く並んでいました。近くにあった御神木にも挨拶をさせていただきました。



参拝が終わり帰ろうとした時、人影が駐車場から参道を通りお手洗い付近で消えるのを見ました。どうやら人ではなく霊のようです。また鹿嶋神社先の裏道付近でも同じような体験をしました。神社付近で霊を見るのは初めての事です。この事象についてはまたさらに詳しく掘り下げて調べようと思います。


神様の歴史や繋がりを勉強した上で参拝する事により、さらに身近にそして畏れ多く有り難く感じるようになりました。

そうして人と人との繋がりと同じくらい神様同士や神様と私たち人間との繋がりも奇跡と言っていいのではないでしょうか。


世界が平和でありますように。


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